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上海|紛争になったときの事実確認

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調査事例|上海

01ご相談の状況

上海の会社に部材を発注していた依頼者様から、納品と検収をめぐって話がこじれているとのご相談をいただきました。

相手の言い分は「指定された仕様で作り、期日どおりに出荷した。受け取り側の検査基準が後から変わった」というもの。依頼者様の認識は「仕様は当初から一つで、出荷も遅れていた」というものでした。

やり取りはすべてメールと微信に残っていましたが、どちらの言い分にも辻褄が合う部分があり、社内で結論が出ない状態でした。すでに代理人の方に相談を始めておられ、その前に事実を固めたいというご依頼です。

02確かめたこと

争点は複数ありましたが、外から確かめられるものは二つだけでした。そこに絞ってお受けしています。

確かめられた争点

相手が主張していた「別の顧客向けにも同じ仕様で量産している」という点。そして「工場は通常どおり稼働しており、遅延は輸送側の事情である」という点。この二つは、公示情報と現地の確認である程度まで裏が取れます。

確かめられなかった争点

検査基準がいつ、誰の指示で決まったか。社内でどういうやり取りがあったか。これらは相手の社内の話であり、当社が確かめられるものではありません。その旨を着手前にお伝えしています。

相手の説明確認できたこと
相手の説明自社工場で量産している 確認できたこと登記上の事業範囲に製造は含まれておらず、登記住所は事務所のみ。製造は別会社に委託している形
相手の説明工場は通常どおり稼働している 確認できたこと委託先とみられる工場は稼働していた。ただし当社が確認できたのは外観と人の出入りまで
相手の説明会社としての体制に変化はない 確認できたこと紛争の数か月前に、同じ出資者が同業の新会社を設立していた

03結果とその後

報告書には、確認できた事実と、確認できなかった争点をそれぞれ書きました。どちらの言い分が正しいかは書いていません。相手が嘘をついている、とも書いていません。

ただ、依頼者様が「自社工場」と理解して発注されていたのに、実際には委託先が作っていたという点は、今後の交渉の前提が変わる事実でした。また、同じ出資者が新会社を立てていた点も、代理人の方にとって意味のある情報だったと伺っています。

この案件で、当社が行っていないこと
  • 相手方への連絡、事実関係の問い合わせ、交渉の同席
  • 委託先の工場内部での確認、従業員への聞き取り
  • どちらに非があるかの評価、法的な見解の提示

紛争になってからのご相談は、争点を絞れるかどうかで日数が大きく変わります。この案件は二つに絞れたため、10日ほどで報告までを終えられました。

掲載にあたり、案件が特定されない範囲で内容を調整しています。

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