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上海|進出前の市場確認

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調査事例|上海

01ご相談の状況

消費財を扱う依頼者様から、上海への出店を検討するにあたっての現地確認をご依頼いただきました。すでに市場調査の会社に依頼した資料をお持ちで、数字の上では十分に見込みがあるという内容だったそうです。

それでも踏み切れなかった理由は、社内で「この数字は何年前のものか」という声が出たことでした。現地を訪れた社員もおらず、判断の根拠が紙の上だけになっていた、という状態です。

「実際に行って、今どうなっているかを見てきてほしい」というご依頼でした。

02確かめたこと

候補として挙がっていた三つの区域について、同じ項目で見比べる形にしました。項目は事前に依頼者様と決めています。

  • 01 売り場 同じ分類の商品が、どの価格帯で、どういう棚に置かれているか。日系・欧米系・現地ブランドの比率。実際に手に取っている層。
  • 02 競合の入れ替わり 同業がどれだけ入っていて、空き区画がどれだけあるか。数年前に出た日系企業の店舗が今も残っているか。
  • 03 候補地の周辺 検討中の区画の人通り、隣接するテナント、周囲で進んでいる工事や開発の状況。平日と週末での違い。
  • 三区域のうち一つは、資料が示していた商業集積が縮小しており、空き区画が目立つ状態でした
  • 別の一つでは、同分類の商品がすでに現地ブランドで埋まっており、想定価格帯の上に日系が数社入っていました
  • 残る一つは、資料上の評価は最も低かったものの、周辺で開発が進み、客層が想定に近い状態でした

確認したのは、公開されている売り場と街の様子です。他社の売上や仕入れ条件など、非公開の情報は扱っていません。

03結果とその後

報告書は、三区域を同じ項目で並べた形にしました。写真は、撮影が許されている範囲の街の様子と売り場の外観です。「どこに出すべきか」は書いていません。

依頼者様が最も驚かれたのは、資料で最有力とされていた区域が、実際には縮んでいた点でした。逆に、資料では評価の低かった区域に関心を持たれ、後日、担当の方が現地をご覧になっています。その際は当社が同行し、確認した場所をご案内しました。

市場の確認は、数字を出すためではなく、数字を疑うためにお使いいただくことが多いです。良い数字が出ている資料ほど、いつ、どこで取られたものかを確かめる意味があります。

なお、この確認で「進出すべき」「やめるべき」を申し上げることはありません。当社がお出しするのは、見た日付と場所のある事実だけです。

掲載にあたり、案件が特定されない範囲で内容を調整しています。

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