調査事例｜広州・中国人幹部・商品横流し疑惑

今回お伝えする悪質なトラブルは広州から報告されたものです。現地の日系企業に勤務する中国人の幹部に商品横流しの疑惑が掛けられました。依頼者はこの企業の社長で、仕入れ通り商品在庫の採算が、今回ターゲットとされる幹部が入社してから合わない事が多く、真相を探ってほしいとのことでした。
スタッフは早速調査に乗り出しました。

調査を進めていくと、確かにこの中国人幹部が取り扱う商品の、仕入れと需要のバランスに食い違いがみられました。
スタッフは長年の経験から、この人物が自社商品をプライベートで販売し、私的な報酬として得ているのではないかと疑いました。そして、更にこの幹部のプライベートの部分にも踏み込みました。

ある日ターゲットを尾行すると、地元の宅配便から荷物を送っている姿がみられました。調査という名目で特殊に荷物を開示させると、それは思惑通り新品に封された自社商品だったのです。

更に調べを進めたところ、自宅でオークションサイトを使い、過去多数に渡る商品横流しを行っていたことが明らかにらなりました。当然の如くこの幹部は更迭、民事訴訟に掛けられ、損害賠償支払いの命令が裁判所より下されました。ただこうしたトラブルは頻繁に報告されています。中国人社員の商品横流しには警戒して下さい。