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成都|出資の話の裏づけ

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調査事例|成都

01ご相談の状況

成都の会社から共同での事業展開を持ちかけられた依頼者様からのご相談でした。紹介してきたのは、長く付き合いのある日本国内の知人だったそうです。

提示されていたのは、すでに現地で複数の販路を押さえており、工場も稼働している、あとは日本側の資金と技術が入れば拡大できる、という話でした。資料も整っており、写真もありました。

引っかかったのは、内容ではなく期限でした。

「今月中に決めてほしい。他にも話が来ている」と繰り返し伝えられていたそうです。

02期限のなかで、何を確かめるか

残された時間は10日ほどでした。全部は確かめられません。どれが崩れたら話が止まるかという順に並べ、上から確認しています。

確認した順序と、かかった日数
  • ① 会社が実在し、存続しているか2日
  • ② 出資者と資本金、年次報告、行政処罰の記録2日
  • ③ 工場とされる場所が稼働しているか3日
  • ④ 代表者が関わる他の法人2日

帯の位置は着手からの日数の目安です。案件ごとに事情が異なるため、日数をお約束するものではありません。

  • 01 会社は実在した 登記があり、存続しており、年次報告も出ていました。ここは説明どおりでした。
  • 02 工場は他社のものだった 資料の工場は稼働していましたが、その場所で登記されているのは別の会社でした。関係の有無は確認できていません。
  • 03 同じ形の法人が他にもあった 代表者は、直近3年で設立された同業の法人にも複数関わっており、そのうち2社は年次報告が出ていませんでした。

03結果とその後

報告書に書いたのは、確認できた事実だけです。詐欺であるとは書いていません。工場を他社から借りて生産している形はふつうにありますし、法人をいくつも持つこと自体も問題ではありません。

ただ、「自社の工場が稼働している」という説明と、確認できた事実が違ったという一点は、そのままお伝えしました。判断は依頼者様のものです。

依頼者様は出資を見送られました。期限までに全部を確かめることはできませんでしたが、説明のうち一つが事実と違うと分かった時点で、判断には足りたとのことでした。

期限を切られたときの考え方

「今月中に」と言われる話は、確かめる時間を取らせないための言葉であることがあります。もちろん、本当に急ぐ事情がある場合もあります。どちらであるかは、確かめてみないと分かりません。期限が短いこと自体を理由に断る必要はなく、その中で確かめられる範囲を決めればよい、というのがこの案件のかたちでした。

掲載にあたり、案件が特定されない範囲で内容を調整しています。

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